♢ノンシリコンって何だろう?♢
ノンシリコンが大分話題になり、多くの人が言葉だけは聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
では なぜシリコンが入っていると良くないと言われているか?そう聞かれるとよくわからないですよね。
簡単に言うとそれは皮膚に蓋をしてしまうから。本来、
髪をコーティングするシリコンですが、皮膚もコーティングしてしまう
ことになるんです。
ただ、そもそもシリコンは安全性が高く、指通りを良くするもの。蓋をしたとしても髪は伸びるので一緒にシリコンも上がっていくためそんなに悪くないという人もいます。
そこで、シャンプーにはノンシリコン。
トリートメントはシリコン入りという処方のものが増えているということを知っておきましょう。
そもそも、トリートメントにシリコンを使用していても、トリートメントは頭皮にはつけないから良いよねってことのようです。
ただ、シリコンが必要かどうかは髪質や好みによって判断すべきだと思いますので、シリコン入りのものとノンシリコンを両方使ってみて決めるのがいいと思います。
ノンシリコンが使われる少し怖い理由
ノンシリコンが使われる理由のもう一つの側面が中々ダークだと感じたのでお話ししておきたいと思います。
シャンプーにはいろいろな洗浄成分があることは以前下の記事でお話ししましたが、
市販のもののほとんどに使われている、高級アルコール系の「ラウレス硫酸」や「ラウリル硫酸」などの成分は
洗浄力が異常に高く、安価のため多くの量
が使われています。
そうすると汚れは落ちますが 洗浄力が強すぎて髪の毛が絡みやすくなったり、ギシギシきしむようになったり、傷んだりという使用感 が悪くなります。そこで使用感をよくするシリコンが使われていたんですね。
なんとも横着で怖い話ですが、だからこそきちんと情報や知識を持って高級アルコール系以外の洗浄成分のシャンプーを選ぶことが重要なんですね。
ただ、勘違いしてほしくないのは、高級アルコール系の洗浄剤は良くないですが、 シリコン自体は安全です。
シリコンは食べ物を加工するときの添加物としても使われますし、化粧品の使用感を上げるために配合されることもあります。また、ティッシュや柔軟剤など様々なものに使われているんです。
飲み込んでも害にならない上に熱や摩擦などを受けても変質しないなど、安全性は科学的にも証明されています。
ノンシリコンを選んだほうがいい人、選ばないほうがいい人とは?
ここでノンシリコンを選んだほうがいい人と選ばないほうがいい人についてお話したいと思います。
- カラーリングやパーマをしている人で色のちょっとした違いも気になる人
- 髪の毛が細くボリュームを出したいけど色々試して思うような髪質にならずノンシリコンも選択肢として試す場合
カラーやパーマの髪への悪影響は非常に強いです。そのため、カラーやパーマ剤が浸透した状態でシリコン入りのトリートメント等でコーティングしてしまうと 髪のダメージが蓄積されるため 、良くないという考え方があります。 逆に言うと、シリコンでコーティングしてしまうとカラーが浸透しにくいということも言われることがあります。 現在のシャンプーではそこまで多くのシリコンが使われていないので問題ないと思いますが、昔はそういったこともあったようですね。
そのため、髪質や好みというよりは、 カラー、パーマをしている人で少しでも気になる人はノンシリコンのトリートメント類を選ぶのがいいでしょう。
また、シリコン入りのシャンプーは髪の毛をコーティングするため、 カラーやパーマがかかりにくいというデメリットがあるのでどのみちカラーやパーマをしたい人にとってはノンシリコンがいいでしょう。
まぁ、このデメリットがノンシリコンを売りたいメーカーにとっては都合のいい宣伝文句になり、さもシリコンが悪いかのようなイメージがついてしまったということにもつながるんですけど。。。
また、髪の毛が細くてボリュームを出したい人は、ノンシリコンを試してみるのもおすすめです。 シリコンの皮膜がなくなるので、髪が軽くなり、根元からふわっと立ち上がってボリュームが出やすくなることがあるからです。
- カラーリングやパーマをしていない人
- 髪の落ち着きがほしい人
- ツヤとかサラサラした指通りにしたいという人
ノンシリコンの見分け方
ノンシリコンかどうかの見分け方は成分表示にジメチコン、シクロメチコン、シリカ、シリル、シロキ、シランというものがつく成分がシリコンです。
なのでノンシリコンを選びたいときはこれらが含まれていないものを選ぶということですね。
とはいえ、現在はノンシリコンが謳い文句のように扱われているので、ノンシリコンのものは
ノンシリコンと書かれていることが多く、見分けやすい
と思います。
~同じノンシリコンシャンプーでも質がある!~
シリコンを悪者にするメーカーの販売戦略が当たり、ノンシリコンが良くてシリコンが悪いものというイメージが世の中に広まってしまいました。
本当に良いノンシリコンシャンプーを作ろうとすると、質の良い界面活性剤や成分をタップリ配合しなければいけません。つまりコストがかかるためにシャンプー自体の価格も上がってしまいます。
しかしこれらは一般的には販売されていない美容室などのサロン専売品やネットや一部の意識高い系の商品を扱うショップでしか売っていないような
3,000~5,000円くらい価格帯のシャンプーになってしまいます。
そうなると買う人は限られてしまいますよね。
それでもノンシリコンが良いシャンプーのように認識されてしまったので売れる価格タイの1,000円未満でスーパーやドラッグストアに置かないといけません。
そうなると髪の毛や頭皮には刺激が強く安価な界面活性剤を使い、成分的にも良いと言われている成分はあまり配合されていないものしか作れません。
その結果、 結局髪がパサついたり、きしんだりするようなノンシリコンシャンプーが出来上がるわけです。
具体的にどんな商品がいいのか、洗浄成分別に「肌にも影響!?シャンプーの選び方とは」で紹介していますので参考にしていただければと思います。