スキンケア

抗炎症?アラントインの3つの効果とアラントイン配合おすすめ化粧水!

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アラントインはスキンケアの成分の中でもあまり知名度が高い成分ではないでしょう。

アラントインは、19世紀頃に牛の羊膜の分泌液から発見された成分で、植物が新陳代謝をすることによって生成される物質です。

知名度は低くてもアラントインは、化粧水や乳液、ハンドクリームなどの化粧品から医薬品まで様々なスキンケア商品によく使われています。

ではなぜアラントインがこんなにも広く使われているのでしょうか?

それは、肌荒れやニキビ、アレルギーなど、肌の炎症や刺激を防ぐはたらきがあるからです。

しかもアラントインは、化粧品で使う場合の濃度では刺激性はなく、安全性が高く使いやすい成分なんですね。

そのため、敏感肌用の化粧水・乳液・オールインワンゲルやアンチエイジング美容液などに配合されることが多いんですね。

今回はそんなアラントインの効果や安全性についてお話します。

~自己紹介

・元美容・健康系メーカー管理職
・美容講師
・健康書数百冊読破する健康オタク
・パーソナルトレーナー

アラントインの効果

◇抗炎症作用

アラントインには、肌荒れやアトピー性皮膚炎の場合の炎症を抑え、細胞の分裂を正常な状態に整える作用があります。

そのため、ニキビ治療薬やニキビケア商品に配合されることが多く、ニキビでお悩みの方はご存知の方もいるかもしれませんね。

ニキビは早めの対策が重要で、炎症がひどかったり、同じ場所でニキビを繰り返すと、皮膚組織が損傷して傷跡やクレーターのように残ってしまうことがあります。

抗炎症作用があるアラントインが配合されたスキンケア、治療薬を使うことで、ニキビ跡のない肌に戻しやすくなり、デコボコ肌の予防効果が期待できます。

また、アラントインはニキビ跡だけでなく、火傷跡の治療にも使われ、傷を目立たなくしてくれる抗炎症作用があるんです。

そして、アラントインは、同じく抗炎症作用を持つ成分である「グリチルリチン酸ジカリウム」などと一緒に配合されることが多いです。

この「グリチルリチン酸ジカリウム」というのは、その優れた抗炎症作用から、のどのはれや痛みを鎮める目的でかぜ薬などにも配合されています。

グリチルリチン酸ジカリウムには、炎症を引き起こす原因の1つ「プロスタグランジンE2」という物質を抑制する効果が認められていて、医薬部外品抗炎症有効成分として厚生労働省に承認された成分です。

抗炎症作用、抗アレルギー作用、肌のバリア機能改善など、アラントインと非常に近い作用を持っています。

◇組織修復作用

アラントインは、白血球の数を一時的に増加させる効果があり、それによって肌の角質細胞の増殖を促して、傷ついた組織を修復・活性化する作用があります。

肌荒れやひび割れ、紫外線などによるダメージを受けた肌に使うと、肌の表面側にある角質細胞が増えやすくなります。

それにより、ターンオーバー(肌代謝)が促進され、上皮細胞が正常化し、肌荒れなどの肌トラブルを改善する効果が期待できます。

また、新しい表皮細胞を増やしてくれるので、角質などの古い細胞が自然と剥がれ落ちやすくなり、肌のキメ(肌理)を整えてくれます。

結果的に肌のツヤやハリもキープできるので、エイジングケアにも効果が期待できます。

さらに、抗炎症作用と組織修復作用があるので、日焼けダメージの炎症を抑えて修復を促してくれます。

そのため、夏の日焼け後のケアを行うためのスキンケア商品に使われることもあります。

アラントインに限らず、スキンケアやアンチエイジングにおいて、ターンオーバー(肌代謝)の促進は様々な肌悩みを改善してくれる優れた作用です。

◇抗刺激作用

アラントインには抗刺激作用があり、肌への刺激を抑える効果があります。

そのため、アラントインは化粧品に配合されているだけでなく、目薬や軟膏など医薬部外品や医薬品にも配合されています。

また、アレルギー反応を抑制するはたらきもあるので、アレルギー肌や花粉症などで肌が荒れやすいという人にも効果が期待できます。

さらに、敏感肌で肌を守ってくれるバリア機能が低下し、小さな刺激でもかゆみやヒリヒリ感を感じやすい人でも使いやすい成分です。

敏感肌には2種類あり、皮膚自体が薄かったりと、生まれつきの肌質によるタイプ。

生活習慣の乱れや間違ったスキンケアなどが原因で敏感肌になっているタイプがあります。

間違ったスキンケアが原因で敏感肌を招いているタイプの場合は、まず、それを見直すことが大切です。

よくある例としては、

・酸化した油やファストフード、加工品やお菓子の多い食生活
・長期間洗っていないタオルで顔を拭く
・顔をこすったり、掻く癖がある
・刺激の強いスクラブ洗顔を頻繁に行う
・強い成分のピーリングを行う
・洗顔料を使わず水洗顔で酸化した皮脂や汚れが顔に残っている

などです。

心当たりがある方はこういった基礎的な部分を見直すことから始めましょう。

また、生理や睡眠不足、不規則な生活習慣などが続いて、一時的に敏感肌なってしまうこともあります。

敏感肌の方は、アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムなどが配合された低刺激の優しい化粧品を選ぶといいでしょう。

もちろん、心配な場合は使用前に手の甲などでパッチテストし、異常が無いか確認してから使うようにしましょう。

◇アラントインは美白効果がある?

アラントインには、美白効果があると言われる場合があります。

実際アラントインの美白効果を考えると、美白の代表的な成分のビタミンC誘導体やレチノール、プラセンタエキスなどのようなメラニン色素を抑える直接的なはたらきがあるわけではありません。

美白成分には主に2つはたらきに分けられ、

・肌が黒くなったりシミの原因となるメラニンの抑制。
・肌代謝を促進し、メラニンを早く代謝・排出することにより肌の黒化やシミを防ぐ。


はたらきです。

これらの効果を厚生労働省で認められた場合に美白成分と言えるのですが、アラントインは美白成分としては認められていません。

つまり、アラントインには直接的な美白効果はないんです。

ただ、アラントインには、ターンオーバー(肌代謝)を促す作用があり、メラニンを含む古い細胞などを、代謝・排出しやすくしてくれます。

結果的に肌の黒化や色素沈着によるシミやくすみの予防効果が期待できると言えるでしょう。

そのため、アラントインを美白効果を期待して使うよりは抗炎症、組織修復効果を期待して使い、ターンオーバーが促進された結果、美白にもプラスになるくらいの感覚が正確でしょう。

◇アラントインは育毛効果がある?

育毛剤の中にアラントインが配合されていることもありますが、美白と同じく直接的な育毛効果があるわけではありません。

育毛のためには健やかな頭皮環境が必要ですが、頭皮の炎症やトラブルがおきているために、育毛剤が頭皮に浸透しにくい状態の方もいます。

そこで、アラントインの組織修復効果で頭皮の代謝を促すことで、頭皮を正常化し、育毛剤の効果を最大化させる目的で使用されます。

頭皮が健康であれば、コシのあるしっかりした髪が生えやすいので、アラントインは頭皮ケアの成分として男性だけでなく、女性の薄毛予防にも効果が期待できます。

このように抗炎症・組織修復効果は広い範囲の悩み対策になるため、アラントインは汎用性が非常に高いんですね。

◇アラントインの安全性

アラントインの原料でもある植物のコンフリーは、大量摂取すると肝障害を起こす可能性があることから食品としての販売を停止されています。

そのため、「アラントインも危険なのではないか?」と考える人がいるかもしれませんが、現在までアラントインの人体に対しての有害性は確認されていません。

アラントインは、安全性が高い成分と言えるのです。

アラントインが配合されたものは、乳液などの化粧品以外にも多く販売されています。

また、副作用のリスクが少なく、万が一口に入れても安全であることから、唇ケアの製品やリップクリームなどに配合されていることも多いのです。

他にもヘアケア製品、入浴剤、ベビーパウダーなどの赤ちゃん関連商品などにも配合されています。

このようにアラントインは、安心して使うことができる使い勝手のよい成分と言えるでしょう。

つまり、普通肌、脂性肌、乾燥肌、インナードライ肌の4つの基本肌タイプに加え、混合肌や敏感肌にも使うことができるのです。

ただし、どんな成分でもアレルギーなど肌に合わない人がいる可能性はあります。

アレルギーも今までは問題なかったのに急に発症したという人も多くいます。

美白で有名なビタミンC誘導体やレチノールなど有効性は高いけど刺激が強いという成分に比べれば、アラントインの安全性は非常に高いです。

とはいえ、人によっては、赤みやかゆみがでたり、刺激を感じるなどが起こる可能性も全くないとは言えないので、もしお肌に異常を感じた場合は、使用を中止し医師に相談するようにしましょう。

◇アラントインの配合量

アラントインは、医薬品や医薬部外品として、スキンケア商品だけでなく様々な商品に使用され、配合濃度の上限も決まっています。

配合濃度上限(100gに対して)

薬用石けん・シャンプー・リンス等、除毛剤    0.50g
育毛剤                     0.20g
その他の薬用化粧品、腋臭防止剤、忌避剤     0.20g
薬用口唇類                   0.20g
薬用歯みがき類                 0.20g
浴用剤                     0.20g

さらに化粧品としては、健やかな皮膚を保つ目的で、洗顔料、クレンジングジェル、化粧水、美容液、乳液、フェイスクリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル、日焼け止め、ファンデーション、BBクリーム、ハンドクリーム、リップ、ボディクリーム、シャンプー、リンス、トリートメントなどに使われます。

化粧品の場合も配合濃度の上限が決まっています。

配合濃度上限(100gに対して)

粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流すもの      0.50g
粘膜に使用されることがない化粧品のうち洗い流さないもの    0.30g
粘膜に使用されることがある化粧品               0.20g

つまり医薬品から化粧品も含めて0.2%~0.5%ということですね。

◇アラントイン配合おすすめ商品

IHADA 薬用ローション

成分表

アラントイン*,グリチルリチン酸ジカリウム*,精製水,1,3-ブチレングリコール,濃グリセリン,ジプロピレングリコール,ポリオキシエチレンメチルグルコシド,ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油,ジイソステアリン酸ポリグリセリル,トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル,クエン酸ナトリウム,エリスリトール,クエン酸,メタリン酸ナトリウム,ピロ亜硫酸ナトリウム,L-グルタミン酸ナトリウム,常水,DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液,ワセリン,塩化カルシウム,塩化マグネシウム,フェノキシエタノール  *は「有効成分」無表示は「その他の成分」

有効成分にアラントインとグリチルリチン酸ジカリウムの2つが使われている抗炎症効果が高い商品。
乳液タイプも両方使う必要はなく、どちらか1つでOK。
個人的には先に肌に触れる化粧水から試すのがいいと思います。



Curel 潤浸保湿 化粧水

成分表

アラントイン*、水、BG、グリセリン、ベタイン、ユーカリエキス、POEメチルグルコシド、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、DPG、コハク酸、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、パラベン *は「有効成分」無表示は「その他の成分」

Curelは化粧水だけでなく、乳液など他の商品にもアラントインが使用されています。
Curelは抗炎症だけでなく、非常に高い保湿効果を持つセラミドが高配合されていて、保湿力も高いシリーズです。
通常セラミドを使用した商品は3,000円以上になることが多いため、この価格でこれだけの機能があるCurelはコスパの面でも非常におすすめです。


◇まとめ

・抗炎症効果、組織修復効果、抗刺激効果がある
・安全性が高いため、敏感肌の人におすすめの成分
・市販のアラントイン配合化粧品はCurelとIHADAがおすすめ


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