開いた毛穴、角栓や小鼻の黒ずみの4つの原因と効果的なケア方法！

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◇毛穴の役割

毛穴には皮膚呼吸をサポートしたり、体内の不要な老廃物を排出したり、弛緩したり収縮したりして体温を調節する役割があります。

また、毛穴の奥には皮脂腺という皮脂を作り出す腺があり、皮脂を分泌する役割があります。

分泌された皮脂は汗と混ざり合い「皮脂膜」を作ります。
この皮脂膜は、弱酸性で雑菌の侵入や増殖を抑える殺菌作用があり、皮脂膜が肌全体や毛の表面を覆うことで、外からくる液体や雑菌の侵入を防いでくれています。

つまり、美肌を維持するためには「毛穴」がなくてはならない存在なんですね。

そのため、毛穴をなくしたいと目の敵にするのではなく、正常な働きをして美肌に導くための友として正しいケアをしていきましょう。

よく肌の悩みを聞いていると、毛穴が増えたなどの言葉を聞きますが、実際毛穴の数は生まれたときから同じで、変わることはなく、さまざまな原因によって毛穴が開いたことでそのように見えるんですね。

◇毛穴が目立つ原因とケア方法

基本的に毛穴が開く原因の多くは、皮脂の過剰分泌です。
その中でも放置すると毛穴が広がってしまったり、黒ずんでしまったり、炎症を起こしたり、といった症状を引き起こします。

そこでそれぞれの原因と対策をお話ししていきます。

【角栓によって開いた毛穴】

毛穴の奥には皮脂腺がくっついていて、皮脂を分泌して中にため込みます。
それがいっぱいになって大きくなると、細胞が破裂して皮脂腺内に放出されます。
つまり、皮脂には純粋な脂だけでなく、細胞の破裂物も含まれます。

毛穴の出口付近で古い角質が剥がれ落ち、細胞膜などを含んだ皮脂と混ざると、すぐに固形になって毛穴を詰まらせていきます。

それが時間が経って蓄積していき、固く大きくなって角栓になるんですね。
この角栓が毛穴を広げることによって毛穴が目立つようになります。

～ケア方法～
この場合は皮脂の分泌が多いことと、その皮脂や汚れが残ることが問題なのでまずはきちんと洗顔できれいにすることが重要になります。

また、メイクをされている方は特にメイク汚れの残りも原因になりますので、メイクを落とすときはクレンジング→洗顔できちんとオフするようにしましょう。

皮脂の分泌が多い方向けの洗顔は
クレイ（海泥）成分配合で毛穴汚れをしっかり落としてくれる

や、
「毛穴汚れ」が気になる方向けで洗浄力もありながら肌への負担をおさえた“角栓クリア処方”になっている

などがおすすめです。
使用する際はきちんと洗い流せる量を使ってぬるま湯で洗うようにしましょう。
具体的な洗顔方法についてはこちらで解説しているので参考にしていただければと思います。

また、毛穴は本来、暖かい環境（もしくはリラックス状態）で緩み、寒い場所（もしくは緊張状態）ではキュッと締まるという性質があります。

そこで、温冷刺激を与えることで、毛穴本来のしなやかな動きを鍛えるのも有効になります。

やり方は簡単で、
・洗顔後お湯に顔を付ける→冷水に顔を付けるを2～3回繰り返す

これを入浴時に行ってみましょう。

また、下記のように皮脂コントロール成分の入ったスキンケアを使うのも有効です。

【小鼻の黒ずみ】

鼻の頭付近が点々と黒っぽく見える毛穴の黒ずみには、大きく分けて3つの原因があります。

１つ目は角栓の酸化。
角栓が詰まった状態が続くと、皮脂や汚れが酸化して黒ずんでいきます。

特にTゾーンに多い、盛り上がっている黒ずみの場合の原因の多くはこの酸化です。

もうひとつは、お手入れのしすぎなどで毛穴の出口で繰り返し摩擦が起こり、メラニンが沈着して黒ずむケース。

酸化した皮脂が紫外線を浴びるなどの刺激でメラニンが増える場合もあります。

～ケア方法～
角栓の酸化については、最初と同じようにまずはきちんと洗顔で落とすこと。

それでも落としきれない場合は、毛抜きのような形状で先が丸くなっているような角栓除去商品で、手先の器用さに自信がある方は肌へ負担に注意して行ってみるのもいいと思います。
ただし、肌負担なくきれいにとるには技術や慣れが必要になるので、心配な方は角栓除去の専門ケアをしているエステや美容医療を利用したり、ピーリングを行うようにしましょう。

角栓除去については、シートパックで鼻に張り付けて乾燥させるタイプのものが有名ですが、個人的には剥がすときに肌負担も大きく、取り切れない部分もあるのでおすすめしていません。

ピーリングについては注意点もあるのでこちらの記事も参照していただけたらと思います。

メラニンについての対策は紫外線対策はもちろんのこと、ターンオーバー（肌代謝）を促進する成分を含んだスキンケアを使うことです。

ターンオーバーを促進する成分は美白成分と同じことが多いのでこちらの記事も参考にしていただけたらと思います。

紫外線対策についてはこちらの記事を参照していただけたらと思います。

【ハリを失い、たるんだ毛穴】

肌のハリは、表皮の奥の真皮にあるコラーゲン線維がしっかりと弾力を維持していることで保たれています。
毛穴の周りにもコラーゲン線維があり、キュッと引き締まった状態をキープしてくれます。

ただ、ハリのピークは20代前半といわれ、それを過ぎると少しずつコラーゲンやそれを支えるエラスチンの生成が低下していき、弾力が落ちて重力に負けて肌が下がりやすくなります。

ターンオーバーが28日周期で、20代後半からは年齢イコールの周期になるためですね。
※40歳は40日周期

そうなると、毛穴も徐々に緩んで肌に段差ができ、涙形に開いた状態になります。
30代以降に多く見られる状態ですが、20代後半でも起こることがあります。

～ケア方法～
これらは運動による代謝の改善や食事・睡眠・水分摂取などの生活改善によってケアしていくのが効果的です。
つまり、アンチエイジングの部分ですね。
アンチエイジングについては下記で詳しい方法を解説していますので、参考にしていただければと思います。

その他のスキンケアによるケアとしては、保湿力が高く、ターンオーバーを促進する成分を含んだスキンケア化粧品を使うのがおすすめです。

【乾燥による目立つ毛穴】

皮脂の分泌過多とは逆で肌が乾燥することで頬の毛穴が目立って見える状態になっている場合があります。

肌が乾燥するとキメの凹凸が乱れて、毛穴が露出してしまうんですね。

～ケア方法～
この場合はまず、洗顔を乾燥肌の方向けのものを使用して、皮脂を摂りすぎないケアをする必要があります。

おすすめなのは花王の高コスパセラミドシリーズの泡洗顔料。
大切な潤いは落とさずに保湿成分もしっかり配合されています。
弱酸性、無香料、無着色なので敏感肌の人にも安心して使えます。

つぎに保湿力が高いスキンケアを使用すること。
保湿力の高いものの選び方は下記でも解説していますので参照していただけたらと思います。

また、乾燥がひどい場合はシートパックを使用するのも有効です。
ただし、シートパックは毎日使用してしまうと肌本来の皮脂コントロール能力が正常に働かなくなってしまう可能性があるので、あくまでスペシャルケアとして週に1～2回程度で行うのがいいでしょう。

【まとめ】

・皮脂の過剰分泌や残りが原因のことが多いので、洗顔できちんと落としましょう！
・ターンオーバーを促進するスキンケアや皮脂コントロールのスキンケアをしましょう！
・乾燥が原因の場合は保湿力の高いスキンケアをしましょう！